私たちが食べる目的ってなんだろう

 

 

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あなたは、何のために食べていますか?

お腹を満たすため?

元気をつけるため?

病気にならないため?

とくに目的を意識したことはない、という方も、いらっしゃるでしょう。

人によって、食べる目的、食べたい目的って、さまざまあると思います。

それらすべて、間違ってはいないと思っています。

 

わたしの捉え方では、

カラダの立場から見た『食べる目的』は(いまのところ)『エネルギーを得ること』です。

 

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私個人について言うと、これまでずっと管理栄養士として、仕事でもプライベートでも、立場上当然という感じで、「病気にならないため」や「健康のため」に食事をしていました。意識的にも、無意識的にも、です。どこか、「私は管理栄養士である」ということに縛られていたような感じがありました。

 

でも、今は、『エネルギーを得つづけるため』に食べるのだな、という、ふんわりとしていながらも、確信を突くような意識で食べています。このエネルギーって、生命力、と言うような意味合いです。

(そして、最近は、この生きるために必要なエネルギーは、食べ物からしか得ることができないとは思っていません。さまざまな学びを通して、私の捉え方が拡大してきています。)

 

そのような意識を持つようになったからといって、より理論に基づいた食生活を送っているかと言うと、むしろその逆です。

今の私は、より自分らしく、TPOに合わせた選択をして食べていて、それは、一見するだけだと、あまり食生活に気を付けているようには見えないときさえ、あるかもしれません。

 

 

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前置きが長くなりましたが、今回は、食べる目的について、思うことを書きます。

私たちは、栄養素を外から得ることで生きています(このような生き物を、従属栄養生物と言います)。

生きるために必要な栄養素と言えば、動くのにも、考えるのにも、休むのにも、まずは、体という肉体が維持できないと始まりません。

 

体を維持する

子どもを見ていると、小さいからだが月日が経つにつれて成長していく様子がリアルにわかるので、「栄養素が必要」と捉えやすいかもしれませんが、大人も同じです。

大人の場合、肉体組織の成長は止まっていますが、体の中では、「新陳代謝」と言って、古くなったものが新しいものに入れ替わる(作り替えられる)ということが起こっています。

それは臓器も、骨も、筋肉も、脂肪も、血管も。

 

全身は、1つ1つの細胞が集合してできていて、役目を終えた細胞が死に、新しい細胞が作られることを繰り返しています。

だから、大人も子どもも、まずは今の体を維持するために外から栄養素を得ることが必要です。

 

と言っても、実感しにくいですけどね。

 

 

車が金属の塊と表現されるように、人間は、たんぱく質の塊と、表現されます。

それは、体のほぼすべて・・・臓器、筋肉、骨、そして、体が働く(動く)ために必要な血液も、ホルモンも、神経伝達物質など、全身のほとんどすべてが、たんぱく質(アミノ酸)が材料になっているからです。

 

そして、アミノ酸(たんぱく質の材料)を使って、体や体の機能を維持するには、ビタミン・ミネラルがないと行えません。なぜなら、ビタミン・ミネラルは、アミノ酸からたんぱく質を作ったり、そのたんぱく質を使って体の組織や機能に必要な物質を作るときに欠かせない「酵素」という役割を持っているからです。

 

 

エネルギーをつくる、生きること

私たちの体の中で密かに行なわれている肉体を維持する活動、何気なく行なっている体を動かすこと、頭を使うこと、カラダを休めることにだって、エネルギーが必要です。

エネルギー(カロリー)と言うと、「ダイエット」とか「とり過ぎると太る」というようなことが連想されるかもしれませんが、もっと根っこにあるエネルギーの役割に目を向けのると、「生きる」ということと切り離すことのできないものだとわかります。

 

エネルギーを生み出すのに必要なのが、「ATP」と呼ばれるエネルギーのもと。

「ATP」は三大栄養素と呼ばれる①糖質、②脂質、③たんぱく質がもとになって、細胞の中で作られています。

その中でも、おもに、糖質と脂質を使ってATPをつくるのが、体のしくみから見て理にかなっています。

詳細は複雑なので割愛しますが、糖質と脂質からエネルギーを生み出すのには、ビタミンB群、それから、鉄、マグネシウムなどのミネラルが欠かせません。

糖質と脂質はいわば、体にとってのガソリン。

ガソリンだけあっても燃焼することはなく、ビタミンB群、鉄、マグネシウムなどが働いて初めて、燃焼工場が稼働し始める、つまりエネルギーを作り出すことができます。

 

世間では、糖質や油のとり方、運動の仕方などの話題で、『太る』とか、『痩せる』ということが語られています。

糖質の量や油の量、それらの摂るタイミング、どんな種類の運動をどのくらい行なうと良いかなども、大切なことがわかってきていますが、でもその根っこでは、ビタミンB群、鉄、マグネシウムなどのビタミン・ミネラルが適切に働くことが、カギを握っていることになります。

つまり、ビタミン・ミネラルの存在なしに、糖質や油の摂り方、運動の仕方で体重をコントロールするということは、なし得ないです(極論ですが)。

 

生きている以上、どんな食事法を信じて実践していようとも、どんな生活習慣を実践していようとも、体内でエネルギーを生み出すための活動は必ず行なわれ続けていくものであり、おもに糖質や油をエネルギー源として活用するというしくみ(ビタミン・ミネラルが欠かせない)は、若干の個体差はあるものの、人間において普遍的なこと。体のしくみがそうなっているのだから。

 

もう1つ言うと、外から栄養素を得るという場合、食べさえすれば体の中へ、含まれる栄養素がすべて取り込めるというものではない、ということを知っておく必要があります。

私たち人間の体は、小腸にある膜を通して栄養素を吸収する仕組みを持っているので、そのシステムの仕組みに合った食べ方をしていなければ、自分が思っているほど栄養素が体内に取り込まれていない、ということも起こらないとは言えません。

 

体の中はとっても、素直。

 

体の中は自然界そのままです。植物の生き方がとても参考になります。

 

 

 

私たちは、より良く生きるために、自分の体の外側の世界でいろいろなことを努力します。

何を食べたらっもっと良くなるか、何を食べない方がいいのか。

食事のこと以外にも・・・

浮腫みを取るには、冷え性を改善するにはどんなケアがいいのか、何を塗ったらもっと美しくなるか、薬はどっちがよく効くのか、この症状を取り除くにはどんな治療法が一番いいのか・・・ということも。

 

 

私のこれまでの経験からわかること、言えることは・・・

体の中で行なっている『生きるための活動』というのは、本当はもっと純粋で、シンプルなのではないか、ということ。

 

私も、まだ生きている途上ですので、まだ仮説の段階ですが。

そんなことが私の中のどこかでわかっているような気がしながら探求を続けています。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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体内の栄養素はチームで働いている

 

 

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体の外から取り入れた栄養素は、それぞれに役割(働き)を持っています。

けれども、体の中では、一つひとつの栄養素が単独で働いているのではなく、チームで働くことで、体内のさまざまな機能が成り立っています。

どれか1つが欠けても健康を維持することができません。

 

 

 

たった1つの足りない栄養素があるだけでも、欠けた桶では水を満たすことができないように、足りないレベルに合わせて、本来の力を下げることになり、

欠けた桶のような状態が長きにわたると、いずれそれが一因となって、体の中に本来備わっている生命管理システムの調和の乱れを生むようになり、心身の不調として現れてくる、と言われます。

 

私は、体の中の栄養素が生きるためには大切は要素になっていると思っていますが、栄養素だけで体の生命力が賄われているとは思っていません。

そのような捉え方をしていますが、ここでは、体の中で生命維持のために働いている「栄養素」にフォーカスして書いています。

 

 

栄養素はチームで働いている

栄養素のチームは、大きく、5つのグループから成っていて、①ミネラル(45種類以上)、②ビタミン(17種類)、③アミノ酸(20種類以上)、④脂質、⑤糖質です。

 

たとえば、糖質は重要なエネルギー源ですが、糖質だけでは体内でエネルギーを作り出すことができません。

糖質がエネルギーに代わる過程で、ビタミンB群、鉄、マグネシウムが必要だからです。

さらに言うと、栄養素だけが足りていてもエネルギーを十分に作ることができません。

現代人は、処理する情報量も多いですし、エネルギーを効率よく作らないとエネルギー切れを起こしてしまいます。

効率的にエネルギーを作り続けるのには、酸素が欠かせないのです。

酸素を取り込む活動というと、『呼吸』ですね。

ただ呼吸をしていればよいのではなく、『呼吸の質』が大切だと思っています。

 

 

余談ですが、呼吸の質がよい(自由な本来の呼吸運動が行なわれる状態)は、落ち着きを生み出します。つまり、呼吸は心の安定や平安とも関わっている。単なる酸素を取り込む活動でもないのです。

そんな話も書きたいですが、また別の機会に。。。

 

 

栄養素を体内でちゃんと活かすというときに、【呼吸の質】も関わっているというのは、見落とされがちなことかもしれません。

 

 

栄養素がチームで働く別の例をもう1つご紹介しましょう。

赤血球には鉄が含まれ、その鉄が不足すると貧血になると言われます。

赤血球の中の鉄は、ヘモグロビンという物質として存在しているのですが、ヘモグロビンはたんぱく質に鉄がくっついた物質です。

そのため、鉄だけが不足している場合だけでなく、たんぱく質が不足していても十分量なヘモグロビンを作れずに、貧血になる可能性があります。

さらに言うと、赤血球がゼロから作られていく過程をみていくと、ビタミンA、B6、B12、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、コレステロール、銅、亜鉛などの栄養素も必要です。

つまり、鉄は足りていてもほかの関連する栄養素が足りていないことで、健全な赤血球が作れないということも起こり得るのです。

 

 

単体の栄養素のキャラクターだけで食事の質は成立しない

私たちが食生活の良し悪しについて語るときに、

カロリーが高い・・・、糖質を減らした方がいいのかしら・・・、鉄が足りていない、カルシウムが足りていない、〇〇の有効成分が体にいいらしい・・・など

気になる部分だけを切り取って、捉えがちです。

 

けれども、実際の体の中では、すべての栄養素のチームワークで、全身の調和を適切に保とうとしています。

また、食や栄養素に関する情報で得られるもの(この食品にはこんな栄養素が含まれています、とか、〇〇にはこんな栄養素が効果的ですと言ったような情報)は、人間がわかる範囲(人間が解明できたことの範囲)に限られています。

自然界に存在する、私たちの食材になってくれるものの(植物や動物)に含まれる、いわゆる機能性や効果と呼べるようなものには、まだ人間がわかっていない領域のこと(解明できていない領域のこと)もあるだろう、と私は思っています。

そのようなことからからも、できるだけ多種類の栄養素を活かすような工夫がされた食生活(食材選び、調理法、食べ方)がよいのだろう、と思います。

栄養素がチームワークで働けるように自分の食生活を工夫することは、自分が生きることを支えるのに役立つと思います。

 

 

 

 

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ビタミンとミネラルは、似て非なるもの

 

 

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ビタミンと、ミネラルの違い、気にしてみたことありますか?

 

一般的には、「ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が・・・」と、ひとくくりにされて語られたり、「肌荒れにはビタミン○○が・・・」とミネラルよりもビタミンの方が、目にする機会が多い印象もあったりしませんか?

何となく、ビタミンとミネラルは、体の中では同じような役割を持っているのかな、というイメージがあるかもしれません。

 

実は、全く性質も役割も違うものなので、ご紹介します。

 

 

ビタミンは有機物、ミネラルは無機物

 

ビタミンとミネラルの決定的な違いの1つは、ビタミンは有機物で、ミネラルは無機質、元素の仲間という点です。

5大栄養素と呼ばれる、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルのうち、ミネラルを除くたんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミンはいずれも有機物です。

有機物というのは、元素が複数結合した物質(分子)なので、有機物は元素でできていることになります。

学校の授業で出てきた、元素周期表、覚えていますか?あそこに並んでいたのがすべての元素。すべての元素のうち、有機物を構成しているものを除いた残りの元素を「ミネラル」と言います。

 

 

 

ミネラルは体をつくる成分でもある

もう1つの違いは、ミネラルは体を構成する成分になっていますが、ビタミンはそうではない、という点。

ビタミンとミネラルはともに、体の中のさまざまな体の働きは、小さな力で大きなエネルギーを動かすのに欠かせない存在です。

これを担っているのが、酵素で、酵素のスイッチを入れるのが補酵素。

ビタミンとミネラルは補酵素の役割を持っているので、微量栄養素と言われ「量」としては多量には必要ありませんが、なくてはならないものという共通点があります。

 

けれども、ミネラルはそのことに加えて、体を構成する栄養素にもなっている、と言う点が、ビタミンとは違います。

たとえば、骨(カルシウム、リン、マグネシウムなど)、歯(カルシウム、リン)、血液の成分である赤血球(鉄)などが、体を構成するミネラルの代表格です。

 

補足ですが、骨も歯も赤血球もたんぱく質が土台になっていて、ミネラルがその隙間を埋めているような構造になっています。たんぱく質が鉄筋で、ミネラルがセメントと、鉄筋コンクリートに例えられたりします。たんぱく質が十分にないと、丈夫な骨、歯、赤血球を作ることができないので、そのことも書き添えておきます。

 

 

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体にとっての必要な栄養素とは

 

 

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“We are what we eat.”

これはDr.Roger.J.Williams(ロジャー・ウィリアムス博士)の言葉で、「私たちの身体は、自分が食べたもの(口にしたもの)でできている」という意味の有名な言葉です。

 

ロジャーウィリアムス博士とは、ビタミンB複合体の一種であるパントテン酸の発見者で、葉酸の名付け親でもあります。また、生命の鎖(Chain of the life.)という栄養バランス理論を発表された方。

 

私たちは、食べてエネルギーを得ないと死んでしまう生き物。これを「従属栄養生物」と言います。

一方、植物は光合成を行なうことで、水と二酸化炭素でブドウ糖を自ら作り、そのブドウ糖をエネルギーにして成長します。だから、植物は「独立栄養生物」です。

 

私たち人間は、太陽光に当たり水と酸素を与えられても生き続けていくことはできません(不食の人は可能なのかもしれませんが?!)。

 

私たちは「従属栄養生物」なので、体の外から栄養素を得ることが必要です。

「体のために必要な栄養素」とは言い換えると、体を作っている成分と、その体が働くために必要な成分、のこと。

 

 

体を作っている成分

私たちの体は何でできているのか、と言うときに、よく「たんぱく質の塊」と表現されます。

それは、肉体を形作っている骨も、筋肉も、皮膚も、臓器も、そして、体が働くために必要な血液も、ホルモンも、神経伝達物質も、すべてがたんぱく質(アミノ酸)を材料にしているからです。

体にとって、たんぱく質はとても大事な栄養素です。

 

たんぱく質よりも先に必要な栄養素がある

けれども実は、たんぱく質よりも先に必要な栄養素があります。

それは、ビタミン・ミネラル。なぜなら、ビタミン・ミネラルがないと体の中でたんぱく質が作れないからです。

 

そのしくみを説明しますと・・・

食べた物に含まれるたんぱく質は、一度、分子レベルでバラバラに分解されてアミノ酸になってはじめて、体内に取り込まれます。取り込まれたアミノ酸が体の中で再び組み立てられて、必要なたんぱく質に作り直されます。この工程で自分の体に必要なたんぱく質が作られ、そのたんぱく質を材料にして、体に必要な物質や組織・臓器ができています。

 

体の中では、遺伝子の設計図の情報をもとに、たんぱく質が作られます。その際には、酵素(亜鉛)と補酵素(ビタミンB6、ビタミンB12)が不可欠です。亜鉛とは、ミネラルの1種です。

 

酵素と補酵素の関係を整理しておくと、補酵素とは字のごとく、酵素の働きを助ける役割を持つものです。

 

 

はじめにミネラルありき

つまり、そもそも酵素がなければ、補酵素だけあっても、たんぱく質は作ることができないことになります。

このように考えると、肉体を作っているメイン材料である「たんぱく質」は大事ですが、そのたんぱく質を作るにはビタミン・ミネラルが不可欠で、しかもビタミンよりもミネラルがまず必要になる、ということ。

ちょっと難しい内容ですが、なんとなく理解できそうですか?

「はじめにミネラルありき」で、私たちの体とその働きは創られている、と言えるのです。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 


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フルボ酸に含まれているものとは

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

清水綾香です。

 

前回の投稿で触れましたが、フルボ酸は『ヒューミックシェル』という

古代の植物が氷河期に地下に埋没し、地中の微生物によって分解されたもの。

通常、このような古代の植物は地下にうずもれると、

次第に分解されて石油や石炭になります。

それが、そうはならずに植物有機化したももがヒューミックシェル。

とても不思議なことなんですね。

 

そのため、ヒューミックシェルには、6,000万年~1億2,700万年前に

大繁茂していた古代植物中のミネラルがそのまま含まれていると言います。

 

これまでも何度か、フルボ酸は液状のミネラルサプリメントのようなものだ

と書きましたが、フルボ酸に70種類以上のミネラルが含まれている理由が

そこにあります。

 

ミネラルとは、『金属』のことです。

金属は、いくつかの分子の集合体の状態になっているため粒子性が大きく、

人体への吸収・排出がスムーズに行われにくいという特徴があります。

それと同時に水にも溶けにくいため、土中のミネラルを植物も直接的には

吸収しにくいのです。

では、植物はどうやって生命活動に必要なミネラルを土中から得ることが

できるのでしょうか。

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生物の参考書を見てみましたら、植物の根には菌根菌という微生物が

共生していて、吸収しにくいミネラルを植物が吸収できるよう

働いているのだそう。

ここでも微生物との共生が生命を支えているのですね。

 

このうようにして、植物は、大地に含まれる分子の状態や化合物の状態の

吸収しにくいミネラル(金属)を吸収できるようなるのだそうです。

植物が吸収するミネラルはイオン化したミネラルで、

そのため水にも溶けていることができるというわけです。

 

ヒューミックシェールに含まれているミネラルも、

このようにして植物が土中から吸収したイオン化されたミネラルが

もとになっているということなのですね。

さらに、ヒューミックシェールは微生物による醗酵を受けていますので

そのミネラルはコロイド状になっており、微粒子がとても小さい。

赤血球が7ミクロンの大きさであるのに対して、

その約7,000分の1というサイズなのだそうです。

1ミクロンが1ミリの1,000分の1ですから、

ちょっと想像はできませんが、とにかく小さいということがわかりますね。

 

そのため、私たちの腸での吸収率はじつに98%だと言います。

 

さらに、ミネラルの過剰吸収はないのかが気になるところですが、

ヒューミックシェールに含まれている植物性ミネラルは排出もされやすいため

体内蓄積しにくいと報告されているそうです。(出典不明ですが)

 

本当にそうだとしたら、私たちにとって好都合ですよね。

足りないミネラルが補えて、しかも摂ったほとんどすべてが

吸収できるから経済的だし。

さらに過剰なミネラルは自然に排出されるとなればとても理想的です。

 

ただ、著書にもありますがこうしたことに対する科学的な臨床データが

まだ十分ではなく、慎重に対応する必要があると思います。

 

続きはまたの投稿で。

 

今回の参考図書はこちら

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 


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https://shokunomonosashi.wordpress.com/

千葉県と東京都で、個人セッション・講座をしています。

 

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